火星深青

日常の想いとか趣味の模型とか

『初心者にお勧めのプラモデル』について思う事

 

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まさかとは思うけど、レゴはそのカテゴリじゃないよな

 最近、この「初心者にどのキットをお勧めするべきか」のような話題を目にする。俺ならバンダイから発売されている『HGCEエールストライクガンダム』をおススメする。このキットは安い割に非常にカッコ良く、銃に剣、盾も揃っており、かつバックパックがダイナミックに作られていて…と、なる訳だが、しかしちょっと待てよオイ、もしも俺が他の誰かがこういう風に押し付け気味に商品をおススメしているのを見かけていたら、間違いなく渋い顔をしてしまうだろうなと思う。そういえば初心者はどのようにして生まれるのだろうか。キットを探してコジマ電気ウロついている若者は、物色する知識がある時点でもう初心者ではないかもしれないし。

 

~以下、過去の思い出話~

 

 子供の頃を想う。自分の頭の中の記憶。俺は覚えている。あれは小学校の頃、学校のバザーなるものがあった。各ご家庭の不用品を持ち寄って、ブルーシートの上で売るアレだな。お店屋さんごっこでもまずやるよね。そこで買ってもらったんだろうなぁ、名前も知らない謎のSDガンダムだった。こういう記憶って意外と長く覚えてるものなんだよな。それが俺のファーストコンタクトかも知れない。おもちゃとしてプラモデルはあったんだよね。その後、自分でおもちゃ屋さんで買ってもらった初めての新品プラモデルは『ガンダムエピオン』のSDガンダムだった。理由は変形によって2形態の切り替えができてとってもお得だ!って感じたからだ。ヒートロッドのシールが早々にはがれて悲しかった。子供机に飾られたSDガンダムはおねだりによって数を増していく。好きに並べて弟とバトルもした(兄の俺が絶対有利のクソゲー)。プラモデルと俺の思い出話は意外と長かったみたいで、とんでもなく出てくる。次はボンバーマンビーダマン爆外伝のホワイトゲイルの話になってくるけど、もうホント、止めよう。

 俺がやり方を何となく知って、初めて色を塗ったのは成人してから更に暫くしてからだった。水色のヅダを、白く塗った。ヅダは、昔から大切にしていたおもちゃではなく、塗装に挑戦しようと思って俺がハローマックで調達してきたものだ。大人になって楽しみ方も少し変わってきたようだ。

 

 この間、14時くらいに武蔵野線に乗っていたとき、小学校低学年くらいの男の子を見た。手にはまさかのHGUCエールストライクガンダム。俺、心の中でガッツポーズ。我思う、いいぞ少年…君の近くには優秀なアドバイザーがいるのか、君が天才かどちらかだ…いいぞ…それ、おじさんも好きなんだよねえ(ニチャァァ)。オイちょっと待ってくれ、角の真ん中の赤いパーツが無かった。あるある過ぎる。責任者出てこい。しかしなんだ、ああいう風にパチ組でそれを大切に抱えているところを見ると、そのシーン全体を大切に思う。プラモデルという遊びは全塗装して艶を出すために磨き上げて、ついでに電飾までしちゃったりして、SNSで有名になって、沢山いいねを貰ってワシ満足ガハハ!なんて事もできるが、そのどちらが上等なんて思うほうがバカバカしくなってくる。

 

 色を塗るとか、塗らないとか、やすりをかけるとか、かけないとか、そんなの他人が知ったことかよ、ほっといてほしい。幸福感や満足感が相対評価でしか得られなくなる前に、目の前のかわいいプラモデルを大切にして欲しい。もしも俺が小学生の頃に、ガンプラこれ作れおじさんに遭遇していたら、ウザくてしょうがなかっただろうな。でももしも、アクションベースや魂ステージをタダでくれるおじさんがいたら、俺はその人を神と崇めていたかもしれないな。

 

 向こうから教えてくれと言われた場合は、アー、その話は考えてなかったっす。しかし旬を過ぎたらこの話題無くなっちゃうのかななんて思いもしたけど、この調子だと何十回も繰り返しそうっすね。

 

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