火星深青

日常の想いとか趣味の模型とか

高速道路助手席オレ

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 秋田県民ってきりたんぽ鍋が有名なんでしょと、助手席の俺がKindleでコラムを読みながら嫁に聞いてみたところ、その質問に応えるのはもう飽き飽きしている様子で「県南はだまこ汁なんだよ。秋田県民全員がきりたんぽ鍋を食っていると思うな。」と釘を刺された。

 

 きりたんぽというのは、ご飯を半殺し(ご飯を半分ほどすり潰す事)にして棒に握りつけて焼いたもので、これに味噌をつけて食べたり、鍋に入れてきりたんぽ鍋にしたりする。粘り気のある新米を使っているので味もうまい。さらに寒くなる時期に獲れるので鍋の季節にドンピシャで最高!という訳なのだ。

 

 で、秋田で凄ぶる名物なこの食べ物はどうやら県北でないとあまり食べていないらしく、出身地の横手市(県南)に住んでいる間は一度も家庭料理としては食べたことがなかったらしい。ちなみにかの有名なナマハゲも男鹿市という地域の文化らしく、やっぱり何でもかんでも秋田でくくるな!ということらしいです。

 

 代わりにきりたんぽに良く似た「だまこ汁」という、お米を団子上に丸めた物を鍋に入れた料理がある。これはよく食べていたらしい。米をほぼそのまま使った鍋物というのは、粘り気のあるジャポニカ米を作っている日本だからこそできる料理だよなぁと思った。インディカ米を食べる海外の人は驚きそうだ。鍋の中でバラけないのかと。しかし丸めて団子にしたものを塩水に少し浸かる事によって、鍋の中でも砕けない工夫がされているのだ。へえー。

 

 まぁ県民を一括りにされて話をされては困るというのは良くわかるし、いちいち説明をしては疲れるので若干不機嫌気味になるのも仕方ないっすね。ケンミンショーというテレビ番組で一括りにされて、当の住民は「おいおいオイオイ」となる現状ですね。

 

 ちなみに秋田県横手市の名物「横手やきそば」は普通にウマイらしいです。失礼、最高にウマイらしいです。麺がモチモチ、ちゃんと横手焼きそば専用のソースがありこれまたウマイみたいです。俺は買ったことがないのでなんとも言えません。そして普通の焼きそばといえば、付け合わせは紅生姜ですよね。もちろんそれでも美味しいのですが、横手焼きそばには福神漬けが合うそうです。ヘエー。ナルホドネー。

 

 そろそろ目的地だ。雪国のキリリとした空気を吸い込めるのが嬉しい。しかし思ってたより会津は雪ヤバくないのね。

 

 ちなみに福島県出身の俺は、天ぷら饅頭が大好きです。あれは最高。