スカイレイをレジの横に平積みして推したい
1月末に、ふと自分の好みに寄り添った模型が作りたくなり、以前から気になっていたタミヤのスカイレイを購入した。この飛行機はデルタ翼のジェット機なのだが、鼻先が丸くなっていてキャノピーの形もドーム型に丸くなっている。キャノピーを後ろに向かって目で追っていくと、滑らかに機体の背中に繋がっていく様が美しい。
このスカイレイ、とにかく安いのである。ヨドバシカメラでは688円(税込)だった。あまりにも安いものだから、何をしてても「すげえしっかりしてる…(安いのに)」と、このように感想の裏に(安いのに)が付いてしまうくらいだ。軽い気持ちで追加のトッピングを注文するように、ついつい一緒に合わせ買いをしてしまうくらい安い。
安くてうまい食材ってあるじゃないですか。サンマとかアジとか。サンマは最近価格が高騰していたのだっけ。値段の割に旨味がスゴイというか。あれに近い感覚でした。
スカイレイは付属している水転写デカールも中々のボリュームがあり、品質も悪くない。機体に施されたモールドだって中々の密度で満足だ。安いからって一瞬で味が無くなるガムとは違うんだぜ。噛めば噛むほど旨味が出てくるやべーキットだ。俺はそんなスカイレイを褒めたい。
形成色そのままの仕上げ方、デカールなしの硬派な仕上げ方、デカールを貼った仕上げ方、好きなのを選ぶがよい。
機体の上面にはガルグレーを、下面にはつや消しホワイトを筆塗した。丸いボディーに直線的なモールドがカッコ良く感じたので墨入れにチャレンジしたのだけど、塗膜が溝をところどころ埋めてしまっていたので思い通りとはいかなかった。それでも残った部分はカッコイイので満足。
ガルグレー一色の状態では、まさに軍用の戦闘機といった雰囲気を纏っているが、デカールを貼るとがらりと印象が変わった。俺なんかはパッケージや作例の塗装済み写真を見て、そこに惚れて買ったものだから、作っていてずっと「なんか違うな―」って思っていたんだけど、デカールを貼ったときには霧が晴れたように違和感が解消された。反対に完成間近まで地道に塗り分けなどをする作業は、不安と心配を引きずったままになっていて、これもう止めようかなーなんて思うくらいだった。危なかった!ナイスガッツ。
デカールを貼ると、操縦席からアメリカ人のパイロットが顔を出しそうな気がした。塗り分けも上手く行ったので、その理由もあって機首を横から見るのがお気に入り。
赤いデカールは貼るのがとても難しいので、細かく切り分けるか一部塗装で対応しても良いんじゃないかなと思います。めちゃ雑ポイント。
700円なので気軽に買えるし、同じ機体を複数揃えて飾ったり、作るたびに上手くなる感覚を味わえたりするのかもしれない。そんな訳で2月の初完成品はタミヤのスカイレイでした。またお会いしましょう。
2,3月はちょっと忙しいかしれません!コワい。