ししゃも
ムスタングの膨れた腹を見てカラフトシシャモのことを思い出す。
市場に出回っているシシャモの大半はカラフトシシャモというカナダ、アイスランド、ノルウェーなどのつめたい海で獲れた輸入品なのです。英名はカペリン。
カペリンか。日本で堂々とカペリンを名乗ったカラフトシシャモは売れるだろうか。
このまえ行ったコストコの鮮魚売り場で、若い男女が大きな白身魚の切り身を見ていた。「このパンガシウスって…パンガシウスって何だ。美味しいのか?」「わからなぁい。名前がちょっと気持ち悪いよね。食べて大丈夫なの?」
「確かに聞き慣れない名前だけどパンガシウスは旨いナマズだよ」と教えてあげたかったけど、果たしてナマズという事実を知って購買意欲が湧くだろうか。ナマズのビジュアルに美味しさ云々の話が届かないのでは。そんなことを想像する。
例えばカペリンも、カラフトシシャモではなくカペリンという名で売ったとして「カペリン美味しいよねー私も好き!」となるだろうか。ニッポン人は輸入大国なのに国外の食べ物には警戒心が強いのである。さて、カペリンってどこかの兵器の名前にありそうな語感だな。
調べていくと本来のシシャモは今現在でも北海道で水揚げされていて、数が少ないため高級魚として売られているみたいです。
ハセガワの1/72スケール P-51D ムスタングを定規で測ってみると、頭からお尻まで約14センチある。指で尻尾をつまんで卵のありそうな位置を眺めていると、やはり醤油をたらして頭からかぶりつきたいような気持ちになってしまった。
飛行機ってやっぱり魚にも似てるところあるよなってまた思ってしまった。