あなた好みのモブを作れるモーブズ
モーブズとは、せりさんという方が個人で造形&複製をしているガレージキットである。大きさは7,8センチほどのフィギュアで頭が大きめ、手足が小さめにディフォルメされている。全体的に丸っこくて人をキズつけない、優しい可愛らしさに包まれている。
モーブズは、その名の通りモブをキット化したもので、シルエットには尖った特徴がない。その作り手の感性によって多様な仕上がりに変わっていくだろう。
自分が作ったのは「ゆるふわまとめ髪さん」。可愛いのである。
レジンキットというのをここに来て初めて触りましたが、素材が違うだけあって新鮮な感覚でした。ニッパーが大きなバリを切る感じ、デザインナイフでバリをそぐ感じ、プラモデルのそれよりももっと「サクッ」としていて「おお、俺は今造形の片鱗を楽しんでいるぞ!」というワクワクが湧き上がる。目立った気泡もなかったので、台所用の洗剤で離型剤を落とした後、(無謀にも)塗装に入りました。
自分は「ショッピングモールをふらつきに来た20代のお姉さん」をイメージしました。まあテーマがモブなので、人が多い場所を想像したわけですね。
黒のコート、オレンジのハイゲージニット、アイスブルーのスキニージーンズ(ダメージを入れるか凄く迷った)、クリーム色のローテクスニーカーをイメージして塗装しています。
厚手のコートを着ていることから、季節は冬なんだろうなということが想像できます。コートの色は黒にしましたが、後々考えたらチャコールにすればよかったかもしれません。
何色にしても正解は各人にしか分からないので、色の組み合わせを悩む楽しみもあって凄く良いと思います。ファッションが好きな人や、GTA5のアバターの着せ替えを延々と楽しむことができる人には、ドンピシャで刺さるんじゃないでしょうか。
全体的に丸みを帯びているので、引っかかるものがなくて塗りやすいというのも、筆塗り塗装のストレスをぐっと抑えていて最高です。
クール系のつもりで作り始めたのに、バッグにはネコチャンのようなアクセサリーがついています。まさかのギャップ萌え。黒猫にして蛍光グリーンで顔を描いてあげました。ニャーン。
しかしこのようなお姉さんをキチンと作れるとは、俺は事実、ショッピングモールでお姉さんを目で追いかけ観察していたのではないだろうか、という気付きが頭を駆け巡ったりもしたが、それを深堀するとあれがああなって、こうなってしまうので、この話はここで終わりなのである。(ムム!ショッピングモールで焼き付けたお姉さんのヴィジョンをフィギュアに投影することで疑似的に手中に置くことができる!?数があれば、コレクションも!?やはりこの話はやめておこう)
目が大きいから可愛い顔にしたいけど、でもモブ故にハイライトは入れない方がより個性を出さずに仕上がるんじゃないのか、などめちゃくちゃ迷いましたが、結局目を描いてみたいという好奇心に負けてキラキラしたおめめにしたのです。そこはむちゃくちゃ迷いました。
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