スカイライン 2000GT-E・S(ジャパン)苦闘の末、無事完成!
アオシマのザ☆モデルカーシリーズのナンバー52である、スカイラインジャパンが完成しました。
これが完成するまでに、色塗りを自由にやり過ぎたせいでどんどん濁った色合いになってしまって、何度もくじけそうになりました。色を塗り重ねれば、塗装に深みとコクが出るようになるなんてよく聞きますが、実際は重ねるほどにくすんだ色合いになっていきます。あまり考えなしにやる方法じゃなかったかもしれませんね。かなり多くの色を散らした後に塗り始めましたが、最終的にはメインカラーを何度も塗り重ねて馴染ませることで、何とか着地することが出来ました。
今回も黒サフを吹き付けた上から、主にファレホ、シタデルカラーを使い筆で塗装をしています。筆はパジコのフィルバートFB6が使い易く、こればかり使っていました。
内部はボディーを被せた後に見えにくくなることを良いことに、かなりフザケ気味ではあります。ファレホのYELLOW GREENは蛍光イエローに近い色味で発色も良く、このように凸モールドに優しく擦り付けることでネオンの様なモールドにすることが出来ます(これはあそんでいます)。たのしいですね!裏はほぼ無塗装です。
では改めまして、スカイラインジャパンの完成です!
ファレホのScarlett RedとVERMILLIONを混色したものを何度も塗り重ねています。郵便ポストの様な真っ赤なボディーに仕上がり満足しています。赤い車は完成すると満足度が高いのだ。
透明な光沢の出る塗料を上から塗っているので、ギラギラと光って見えます。シタデルカラーのARDCORT(アードコート)という塗料がそれです。水で希釈できるうえ、筆で塗り重ねても下地を犯すことがないので安心して作業することが出来ます。
以前、水性ホビーカラーのクリアーを筆塗りしていた時は、下に塗った塗料が溶けてしまう危険性があり悩んでいたのですが、このアードコートならばそれが起こらないので最高です。ちょっとお高い塗料なのですが、しかしそれに見合った価値はあったと思います。
nippper.com▲感謝です・・・・・
かなりシツコク塗り重ねていったからなのか、塗装面からはずっしりとした迫力を感じます。塗り重ねによる深みとはこの事なんでしょうか。アートコートを塗った筆の跡もキレイなのですが、その下にある赤を塗っていった筆目が何層も確認できるので、光にかざして跡を目で追うのが面白いです。人類よ、筆ムラは必ずしも悪ではない。筆ムラと和解せよ。
透明な台の上に載せて撮影。下からも光が回ってギランギラン。アードコートを塗るとき、筆を横に動かしていたので光の反射はこのようになりました。もっと動かし方を工夫して遊べそうですよね。
前回再作したガゼールとツーショット。カッコイイですね。2枚目は展示会の二階から見下ろしたときのよう。
最後は久しぶりにベランダに出て撮影してみました。今は1月なので、直ぐに西日になってしまいますね。
とんでもなく楽しい。室内ストロボ撮影ばかりしていたので、ボケ味を見るのも随分久し振りでホント最高です。
一時はどう処分してやろうかと考えたスカイラインジャパンでしたが、無事いい方向へと着地させることが出来ました。どうにかしなくちゃ!と焦ると、新しい塗り方のアイデアや工夫が生まれるものなんだなあと感じました。
今回は面相筆ではなくフィルバートをメインで使いましたがこれもかなり良い感じで使えます。筆の動かし方も横→横→横に拘り過ぎることなく、横→斜め→斜めを試してそれが上手くいったなど、発見の多い製作経験でした。死中に活を求める的なそういうことなのかしらん。まあ、上手くいったということで、乾杯!カッコイイー!
油絵レッスンの本を買ったから、前半の下地作りが複雑化してしまったという裏事情があったのです。こんなにロジカルに色を使えたらカッコイイよな。