火星深青

日常の想いとか趣味の模型とか

オール筆塗りGT-R①

 

mihairu.hatenablog.com

 

 助けてくれ助けてくれ助けてくれ。プラモデル制作環境を一新するために、塗料の吹き付けと言う手段を封印してオール筆塗りカーモデルにチャレンジしています、ミハイルです。助けてくれ。予想以上に難しいかもしれません。記録を残します。今回のサブタイは「ボディー塗装の悲劇」です。

 

 使用したキットはタミヤスカイラインGT-R(R34)です。後姿がイカす王道のスポーツカーですね。今回は不慣れな筆塗りカーモデルという事で、予め失敗を避けるために他のブログを参考にしながら手順を色々考えて実行しました。とはいえ情報はほとんど残っていないので、今までの経験則で出来る限りの予防線を張っていきます。なるべく色ムラが無いようにしたいです。筆目の跡は気にしません。むしろ筆目は好きなので歓迎です。

 

①ボディーの下準備

 シタデルのモールドラインリムーバーを使いモールドを処理した。800番、1000番、2000番のスポンジやすりでざっと磨いて塗料が乗りやすいように荒らしておく。インテリアにはこだわらないので、ボディーパーツの内部を予め黒く塗っておく。塗膜で溝を埋めないように、シタデルのNULN OILで墨入れをしておく。墨入れと言うより、溝を避けるための目印変わりにするよ。

 

②ボディーの塗装

 水性ホビーカラーのメタリックブルーに、タミヤアクリルの黒を少量混ぜたものを使用しました。希釈の仕方は、塗料にリターダー数滴と、水性ホビーカラーのうすめ液を数滴入れて、やや濃いめに調節しながら使いました。うっすい塗料は濃い塗料よりも扱いにくくてイヤなので、色ノリを重視して濃いめで。塗るために使った筆は、安定のタミヤモデリングブラシHGの平筆小と中。柔らかい獣毛で塗膜を傷付けにくいかなと思い採用。

 最初に窓枠から塗装していきます。フリーハンドでチョイチョイと。ソリッドカラーで面積も少なく発色も良いのでこれは簡単。

 ボディーの塗装は難しいと構えていたら、意外と丁寧にやれば綺麗に発色することが分かりました。ガンプラゲルググのシールドを筆で塗る事が出来たら、たぶんその人はカーモデルのボディーも塗れます。塗る回数によって塗料の乗り方が変わってくることが理解できているのなら、1回目のムラムラな塗装で焦る必要はありません。

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▲塗装一回目 べちゃべちゃだけど極端に塗料が濃く溜まっている場所さえなければおk。

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▲塗装2回目 1回目の塗膜を足掛かりにしてようやく色が乗ってくる

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▲塗装3回目 納得のいくレベルまで塗り終えたところ

 平筆は立てて使わない方がいい。いくら塗膜を溶かしにくい水性塗料いえど、圧が強いと下の塗膜をベロっと破壊しかねん。と言う訳で、平筆を動かすときは、筆先をガッツリ集中して観察しながら、ゆっくり力を入れ過ぎないように、筆の腹で塗料を伸ばさないように気を付けながら、やや寝かせ気味で(傾けて)動かすと良いでしょう。とにかく塗膜の状態を把握するために、動かす筆の先を見るという事が重要かなと思います。

 

 ボディー塗装はかなり成功したと感じました。でもこの後のクリアー塗装が地獄だったのです。やらかしました。

 

③クリアー塗装

 最終的にコンパウンドで磨く作業を入れたいので、メタリックブルーの上にクリアーを筆塗りで上塗りしていきます。使用した塗料は水性ホビーカラーH30のクリアー光沢。ここに、先ほど同様、リターダー数滴とうすめ液数滴で濃度を調節して塗っていきます。クリアー塗装を筆塗りとか、初めての試みなので上手く行く気がしませんが、新品の筆と淀んでいない綺麗な溶剤で筆を洗えばきっと大丈夫。そう思っていた俺が浅はかでした。
 使用した筆はBUNSEIDOの平筆No.8の新品。早速塗っていくと…

 

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▲クリアー塗装2回目 下のメタリックブルーが流されて荒れてる!

 ウワッ!ウワワワワ!!最悪です。もう、ズルズルとメタリックブルーが溶けて荒れてしまいました。念のため基本塗装をしてから3日は開けて乾燥させていましたが、一体なぜ(じゃねーだろ!!)。

 

考えられる失敗の原因

・うすめ液を使ってクリアーを塗ったので下地を溶かしてしまった
 クリアーを希釈する際に水を使うのがベストだった可能性がある。しかしクリアーを水溶きアクリルとして塗装した場合、塗料自体が下地に悪影響を出すのかどうか実験していないので、うすめ液から水溶きに変えるのが正解なのかイマイチ分からない。より安全なのは、基本塗装をラッカーにすることか。しかし新しい制作環境ではラッカーをなるべく使いたくないので、出来ればこのまま水性カラーを使っていきたい。

・新品のBUNSEIDOの平筆

 新品の筆は特にピシッとコシが強く、塗膜にダメージを与えやすい。というか、基本塗装をしてから数日後に筆を握ったせいか、基本的な筆の動かし方を忘れていて、かなり下手くそな動かし方をしてしまった。筆のせいではないのだ。寝かせて使わなかった俺があほだった件。しかしできれば筆はもっと優しく、ふわっとした平筆を使うのが好ましいのかもしれない。だがそもそもの原因はうすめ液を使ったことかもしれないので、平筆の性質の前に希釈方法を改善したほうが良いのかも。

 

 や~参ったっす。ボディーを汚くしてしまったので、いま俺の模型パワーはやたら低下しています。このスカイラインGT-Rは完成を目指しますが、上手く行ったとは言えない完成度になるかもしれません。いっそクリアーの上から基本塗装をもう一回やって、クリアー無しでも良いかな、とか思いますがどうなんでしょうね。

 

 「うちは筆塗りでなんとかカーモデルをやりたいんだ」と野望を抱いているみなさん。これが正解だ!っていうのを示すのは難しいですが、これをやったらヤバイっていうのはなんとか書いていけそうなので、引き続き生贄くんとして頑張っていきたいと思います。以上、ミハイルでした。死ッッ!

 

水性ホビーカラー H88 メタリックブルー

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水性ホビーカラー H12 つや消しブラック

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水性ホビーカラー H30 クリアー

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 シャーシはぶわぁ~やって、良い感じにやっときましたんで、大丈夫です。そもそも裏側塗ってないしな。側面しか見えないしな、どうせ!おk!