火星深青

日常の想いとか趣味の模型とか

高速道路助手席オレ

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 秋田県民ってきりたんぽ鍋が有名なんでしょと、助手席の俺がKindleでコラムを読みながら嫁に聞いてみたところ、その質問に応えるのはもう飽き飽きしている様子で「県南はだまこ汁なんだよ。秋田県民全員がきりたんぽ鍋を食っていると思うな。」と釘を刺された。

 

 きりたんぽというのは、ご飯を半殺し(ご飯を半分ほどすり潰す事)にして棒に握りつけて焼いたもので、これに味噌をつけて食べたり、鍋に入れてきりたんぽ鍋にしたりする。粘り気のある新米を使っているので味もうまい。さらに寒くなる時期に獲れるので鍋の季節にドンピシャで最高!という訳なのだ。

 

 で、秋田で凄ぶる名物なこの食べ物はどうやら県北でないとあまり食べていないらしく、出身地の横手市(県南)に住んでいる間は一度も家庭料理としては食べたことがなかったらしい。ちなみにかの有名なナマハゲも男鹿市という地域の文化らしく、やっぱり何でもかんでも秋田でくくるな!ということらしいです。

 

 代わりにきりたんぽに良く似た「だまこ汁」という、お米を団子上に丸めた物を鍋に入れた料理がある。これはよく食べていたらしい。米をほぼそのまま使った鍋物というのは、粘り気のあるジャポニカ米を作っている日本だからこそできる料理だよなぁと思った。インディカ米を食べる海外の人は驚きそうだ。鍋の中でバラけないのかと。しかし丸めて団子にしたものを塩水に少し浸かる事によって、鍋の中でも砕けない工夫がされているのだ。へえー。

 

 まぁ県民を一括りにされて話をされては困るというのは良くわかるし、いちいち説明をしては疲れるので若干不機嫌気味になるのも仕方ないっすね。ケンミンショーというテレビ番組で一括りにされて、当の住民は「おいおいオイオイ」となる現状ですね。

 

 ちなみに秋田県横手市の名物「横手やきそば」は普通にウマイらしいです。失礼、最高にウマイらしいです。麺がモチモチ、ちゃんと横手焼きそば専用のソースがありこれまたウマイみたいです。俺は買ったことがないのでなんとも言えません。そして普通の焼きそばといえば、付け合わせは紅生姜ですよね。もちろんそれでも美味しいのですが、横手焼きそばには福神漬けが合うそうです。ヘエー。ナルホドネー。

 

 そろそろ目的地だ。雪国のキリリとした空気を吸い込めるのが嬉しい。しかし思ってたより会津は雪ヤバくないのね。

 

 ちなみに福島県出身の俺は、天ぷら饅頭が大好きです。あれは最高。

 

 

タミヤのしずかなあゆみ

 頂き物のキットを少し作っています。

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 みんな知っているあの有名キット(名作)などと言うけども、それがどう凄いキットなのかは作ってみるまで分からないという事が分かりました。

 

 タミヤから発売されている1/35ドイツ歩兵セット(大戦中期)は3Dスキャンで実際の人体からデータを取ることにより、今までの造形技術から一段レベルアップしていると盛り上がっていたプラモデルで、ミリタリー系の模型誌で取り上げられたりウェブサイトでも紹介されたりと、兵士セットの割には目立っていたキットです。maybe。

 それでこのプラモデルなんですが、発売は2019年という事で相当に新しいプラモデルという事になります。ついこの間まで1970年代に発売されたプラモデルの兵士などを少し作っていたために、箱の中身は相当に進化しているのは間違いないのですが、キットの箱からそのアップグレードが見て分かるでしょうか?俺は正直、売り場でズラッと並んだタミヤ製品を見ても、白背景に絵が描いてあるスタイルは統一されているので、どれが新しくて古いのかなんて今一つよく分からない。一応リリース順にナンバーは振ってあるけれど、進化の具合はわからない。

 同じようなテイストで長く続けているんだろうなぁと呑気に構えていたら、今回のキットに触れてそのキレキレ具合にびっくりしました。

 

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 小さいけれど見どころは多い。俺は特にこの手が好きです。骨や血管がボコボコと浮き出ているように表現されているのがたまらない。逞しいというより、ゴツゴツ堅そうな手がグレー単色で表現されているので、光と影がそのディティールを引き出しています。

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取りあえず最初に組んでみた「兵士1」

  兵士1は全体のシルエットが△っぽい。重心が低い位置にあるので、指でつまみ上げてどこかに降ろしても、安定してそこに設置する事が出来ます。頭は大きく左に向いているので、目線の先を追うのも面白いし、「へ」の字に曲がった口元からこの時の心境を窺うのも面白い。左腕が好きだ。この膝にかけている、力の抜けた左手が好きだ。銃を掴む右の掌も好きだ。銃を手に着ける時には、その付けやすさに驚きました。というか装備品全てが気持ちよく、形と形が合わさる様に綺麗にハマりました。水筒を接着する位置には窪みがあったりとかね。昔は腰回りの装備品なんて面倒以外の何物でもなかったのに、随分と進化しているなあと思いました。組み味は非常にいい!

 

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 兵士1がとても良かったので、機関銃種も少し組んでみました。またしても手の甲が最高にフェティッシュで、好きですね俺。銃をまだ持たせていないのでサムズアップしている。

 下半身の組み立ては右足左足で別れているものを一つに接着するやり方なのですが、二つのパーツをくっつけるとズボンの股のシワの位置にぴったりくるんですよね。これがすごく気持ちいい。こういう快感はブログなんかでは伝わりにくいのかなと思います。機会があれば実際に買って体感してみてください。俺もその口ですので。

 

 首から上はまだありませんが、この場合は人の目線はどう動くのでしょうか?少し気になりますね。指先や掌の形は顔の次に表情豊かなパーツだと思うので、そこから相手の様子を窺うのかなぁ、なんて思います。

 

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アンノウンとの遭遇

 ヘルメットを持たせてみました。こういう多少無茶をしても許されそうなのは、やはりキレキレ造形の最新キットだから、という事なのでしょうか。普通にカッコイイ。

 

 実は頂き物でした。忙しい時期に焦って組んでしまっては勿体ないと思い、ようやく今年の仕事納めとなり落ち着ける時期が来たので組んでみました。この兵士セットの中には5人の兵士が入っています。ちょっとお高めのショコラを1コずつ味わうように、じっくりと贅沢に楽しみたいと思います。

 

 2020年は実りのある年だったと思います。珍しく。コロナは憎いけど。

 

   ミハイルに何かお恵み下さいリスト 

メカニックツールツクール2

mihairu.hatenablog.com

 

 今週は妻が風邪をひいたので模型を作る部屋が使えなかったり、残業が多かったりと模型に割ける時間が少なかったこともあり、週末にようやくまとまった時間を使う事が出来た。模型を作る作業台は和室の一角にあり、そこは布団を敷く寝室でもあるので病人を隔離すると自動的に趣味からも隔離されてしまうのであった。まぁ今はもうすっかり元気で、めしもよく食うし車も乗り回している。

 

 少ない時間で作るなら小さいプラモデルだ!と思い、先週ノリノリで塗装していたラリーメカニックセットの続きに着手したのだが、小さいものはかんたんで塗装もはやいと考えたが、ま、そんなわけがなかったのだ。何しろ小さいので取っ手の確保や筆先の管理にとても気を遣う。最近は地を走るプラモデルとか、落ちている小物とか、目線が下を向きがちなので、その背面越しに夕焼け空を感じたりできる飛行機のプラモデルでも気軽に組みたいなぁ。

 

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インパクトレンチ

 まじ卍~。なんとこの小ささで塗り分けは4色もある。赤色のトリガーを塗り分ける時は楽しかった。インパクトレンチというのは電気でモーターを回転させてボルトやナットを素早く締められる、パワーとスピードを兼ね備えたひみつ道具である。ミディアムブルーで塗ったほうはマキタのカラーをイメージした。もう少し緑っぽいけどね。

 

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レンチ

 実物のレンチは非常に頑丈だが、プラ製のレンチは取り扱いに気を遣うほど細くて脆い。この形はコンビネーションレンチといいます。これが無いと整備士は仕事にならんだろうなぁ。穴の中にラチェットが入っていると作業効率が上がって嬉しい。

 

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ハンマー

 カナヅチ。アーマーナイト、ジェネラルに大きなダメージを与えられる斧属性の武器。

 

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トレイ

 ステンレス製のトレイを使うような気がするのだが、なぜかサビを入れてしまった。塗装で手を入れるところが無かったので、アクセントとしてウェザリングカラーのラストオレンジを使ってしまいました。

 

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置きます

 こまごましたツールはトレイと組み合わせると味が出てくる。トンカチとレンチはとりあわせが良いね。

 

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ブレーキディスク

 ブレーキディスクは新品未使用のスペアかなと思い汚し塗装は入れなかった。今回作った道具の中ではまあまあ大きめ。先程のレンチがこのナットに使えるくらいだ。つまるところ、やっぱりレンチはアホ程小さいのである。

 

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スタンド

 車を持ち上げた状態を保持するための足場なのだが、なぜか頼りない。本当にこんなカタチで車を支えているのだろうか。下に潜り込んだ整備士が労災に遭いそうで俺は嫌な予感しかしないよ。こわい。

 

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 残りの部品も少し足したところでツールセットも豪華になってきた。数は結構作ったように見えるが、これらは全て合わせても掌で一掴みできるくらいのミニマムセットなのだ。どうしてそんな細かいものを作っているのと尋ねられたら、正直俺もどうして作っているのか分からないけど、こうして集合写真を撮るときは中々に楽しい。作らなければ、この写真は撮れなかったわけだしな。それでいいのだ。

 

 

SUN UP コンビネーションレンチ 6丁組

SUN UP コンビネーションレンチ 6丁組

  • メディア: Tools & Hardware
 

   ミハイルに何かお恵み下さいリスト (先日また結婚祝いの品を頂きました。ありがとうございました。大事に作りたいと思います。)

 

 プラモデル制作中に実況動画をBGMで流していることが多いが、あれは製作の面白さを薄味にしているんじゃないかと若干のギワクが生まれつつある。エイコーゴー!

メカニックツールツクール

 日曜日も、もう終わりですね。気分はどうだい?(嫌な挨拶)

 

 タミヤから発売されているラリーメカニックセットは1/24スケールのカーモデルと合わせて情景を作る事が出来る、人形5体と車の整備に必要なツールがセットになった製品だ。指差し確認をしているドライバーのフィギュアは、一部で親しみを込めて「ヨシおじさん」と呼ばれている。このフィギュアのデキが良く、どんなスケールのプラモデルにも合わせられるのだ。ヨシ!

 

 そして工具類のパーツが組み立てたらどうなるのか、俺はまだ知らなかった。なぜなら人形目当てに購入したものだから、銀色のWランナー2枚は未だ袋の中に閉じ込められたままだったのだ。ヨシ、折角なので作ってみよう。俺、写真でも見たことないし。

 

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工具は全て銀色で形成されている。この形成色も相当にカッコイイ。

 これは工具箱。3パーツでシンプルに構成されている。ドライバーやレンチなどがまとめて彫刻されているパーツは今の基準で見るとあまり細かくはないが、形はピシッと出ている。正直この時点ではちょっとディティールに物足りなさを感じたが、ドライブラシで塗ってみるとかなりいい塩梅だった。

 

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パーツは木に両面テープで軽く固定してやると良い。

 手順。黒で全部を塗りつぶす。乾燥したらシルバーでドライブラシをかける。最後にドライバーの取っ手を好きな色でチョンチョンと塗っておしまいだ。

 

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工具箱

 汚し過ぎてかなりボロボロにしてしまったが、作業現場では綺麗な工具の方が珍しいのでこれで正解なのかもしれない。赤い工具箱は完全にうちの職場にもありそうなタイプである。職人のオヤジは気分屋だが、メカニックの経験は長く腕は確かだ。今日も角の取れた工具箱を車に積み込み、あっちやこっちの職場へ向かうのだ。正直、もっと工具箱はゴチャっててパンパンに詰め込まれているとは思うが。よく考えたらシルバーアクセの露天商じゃないんだから、こんな綺麗に並べられてはいないよな。

 

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パーツボックス

 ドライブラシを中心に塗装をしたもんだから、まるで深海から引き揚げられたかのような仕上がりになった。工具はメカニッククルーにとって大事な商売道具なので、ある程度綺麗にしていないと怒られるんじゃないかなあ。でもミニチュアとしてはハッタリが効いていて良い感じだ。俺は白いハイライトをワザとらしく付けるのも好きだ。ぽよよんろっく先生の描く肩のハイライトみたいなもんだろう。違うか。

 

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ノートパソコン

 メタリックレッドとRLM75グレーバイオレットの2色で。キーボードの一部にわざとらしいハイライトを少し入れると艶のありそうな良い感じになった。

 

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スロープ板

 これはもう、車のタイヤが直接乗るところなので汚し&汚し。ウェザリングカラーのラストオレンジ、ステインブラウン、グレイッシュブラウンなどが活躍した。

 

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 まだ全て作りきったわけではないが、並べて楽しいと思えるくらいには数が揃った。ガチャガチャで出てくるミニチュアみたいだね。白で描いたハイライトや、黒でフィルタリングしたあとなどが合わさってコントラストの強い塗りになったけれど、こういう100均で売っている置物みたいな塗り方も好きなので今回の出来には満足だ。まだまだ楽しそうなジャッキや小物があるし、人間も色を付けてやりたいので気が向いたら進めたいね。

 

 夢中になって一日中これをやっていたので、その日の感動はその日のうちに書き留めたいと思い、急いで記事にしました。つかれた!また次回!

 

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箱絵ドライバーもご満悦。

  いや、掃除しとけよってキレてるのかもしれん。

 

 あとで書こうって思って、後日何に感動したのか忘れちゃうのはとっても悲しいことだからね…。プラモの完成品を見ても思い出せない時もあるのよね。

そう大胆にフロントライトに火を付けろ

 車って、色んな顔をしている。爽やかなイケメンがいたり、パワー系のイカツイ系がいたり、人に例えられるくらい車の顔も様々だ。

 

 車を正面から捉えた時、ライトがあってミラーがあって、それらがまるで目や耳の様な顔のパーツに見えたりする。切れ目丸目単眼複眼色々種類はあるけれど、ヘッドライトは特に「目」って感じがするのは間違いない。正面から向き合って最初に目で確認する場所は、きっとフロントライトだ。アイコンタクトをしよう。

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 先日、M577コマンドポストという軍用車を組み立てた。1975年にタミヤから発売されたベテランキットだという。この模型は左右が木パレで持ち易く、足回りはがっしりとしたキャタピラで安定感もあり、更に転輪はポリキャップと言う軟質素材の接着不要の素材で取り付けられているため、スプロケットを指で回してやるとキャタピラがグルグル回る楽しいキットである。組み立ても箱を開けたらドーンと大きく四角いボディーが入っていて、そこへパーツを盛っていく流れで初心者も割と楽ちんに完成できると思う。兵士もなんと5名も入っていて、ミリタリー初心者は車体だけでなく兵士も沢山楽しめると言う贅沢ぶりだ。スターターキットとして売り出しても良いのではないだろうか。しかも秀逸なのは机と椅子が付いているという事である。そこに中心となるリビングがあることで家族が集まり、コミュニケーションが生まれ、家族団らん無病息災日進月歩自重自愛という訳である。素晴らしいですね。

 

 組んだままのコマンドポスト様をSNSにアップしたところ、色は塗らないのか?というごもっともな意見を頂いた。ツイッターは自由な呟きの場なので、それはただ夜空に光る星を見たようなものに過ぎないのだがよく分かる話ではある。色を足すというのはやっぱり楽しい遊びで、例えばガンプラならそれを部分塗装とも呼ぶでしょう。(全塗装の話には意地でも持って行きたくない)

 

 俺が興味があるのは、最小単位で一番効果的に模型の魅力を引き出すには何が正解なのかという事である。コマンドポスト様は緑の成形色のままの姿なので、これを試すのにいい機会だ。答えはもう決まっている。目だ、目を入れよう。しかもシルバーじゃない、つや消しホワイトが良い。お祝い事のダルマのように、フロントライトに筆を入れるのだ。

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 人間は本能的に相手の目を探してそこから感情や行動を読み取るそうだ。両目と口の3点があれば人間の脳はそれを顔と認識するようにプログラムされていて、それをシミュラクラ現象と言うらしい。

 どうだろうか、このコマンドポストに目を入れた後の印象の違いは。ずっと無意識に探していた目がそこにある。すると中央のパネルは大きな鼻か、ロボットの口のようだ。無塗装で楽しんでいる方もフロントライトに白を入れてみると、急にこちらを見ているプラモデルの視線に驚いて思わずアイコンタクトで機嫌をうかがってしまうことだろう。

 

 

  ミハイルに何かお恵み下さいリスト

 ただ楽しく、プラモデルと向き合った気がします!

 

nippper.com

パークグリーン映えるS30エアロカスタム完成!

 ↓前回の様子。負けそう、くじけそう。でも、今回は完成編です。

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 アオシマから発売されているザ・モデルカーシリーズから、ニッサン S30 フェアレディZエアロカスタム`75 が遂に完成しました。写真の構図は model・cars という専門誌からパクっていくぞ。

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▲ドギャァァァ~ン!随分カッコ良くなったなぁ。

 以前製作したR34と同様に、水性塗料(タミヤクレオス)での筆塗りが一通り完了した後、水にリターダーを少し加えた水性ホビーカラー光沢クリアーを平筆で2,3回塗り重ねた後、乾燥させるために1週間ほど放置していました。その間にランプ類各種、サイドミラー、ナンバープレートなどの小物類をちまちま作って準備しておきました。左右にサイドミラーを取り付ける位置にはガイドが無かったのでめちゃくちゃ難しかったです。

 ウインカーやブレーキランプには、水性ホビーカラーを使ったり、ハセガワのクリアーオレンジフィニッシュを使ったり、色々試しながら作りましたが、発色とツヤ感はガイアノーツのクリアカラーが一番良いなと感じました。この間、ラッカー塗料はほぼ全て実家に送ってしまったので、クリアカラーだけ買い足そうかなと思っています。研ぎ出しは手軽に艶を出したかったので、ハセガワのセラミックコンパウンドを使いました。やはり使える優等生。

 

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 ハイキューパーツのスポンサーロゴデカールをメインに色々組み合わせたりしています。単色でやりきる自信が無かったので頼らせていただきました!結果的に鮮やかなボディーカラーにクリーンなデカールが上手く馴染んで、これはこれでありな雰囲気になってくれました。

 

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 メインカラーはパークグリーンにシルバーを少し混ぜたものです。緑色の公衆電話に似ていると思ってはいけない。窓枠のモールもこのシルバーを使っています。フロントバンパーには黒を下地にタミヤのガンメタルを塗っています。

 

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▲裏側は何も塗っていません

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▲筆ムラチェック!一応あるけどR34よりも上手く塗れた気がします!

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▲内装はジャーマングレーで塗ってあります。目立つハンドルだけはバフで。

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▲今気付きました。またウインカーとブレーキランプの位置が逆なんですけど。は?

 そういえばこのキットは窓枠をマスキングして塗る工程がありませんでした。なので、えっ、フリーハンドか?と説明書を確認しましたが、そもそも塗らなくてもOKだったみたいです。やっぱこの角度が好きなんだよなぁー!プラモデルならではですね笑

 

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▲空飛ぶバナーナはMa.Kシリーズから。緑×黄×黒の組み合わせは抜群。

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▲正面。組み立ての粗さがバレる。

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▲てちてち歩くペンギンカワイイ~~

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▲窓は取り付ける前にセラミックコンパウンドで磨いたので多少はキレイに!

 私のS30エアロカスタムはこんな感じになりました。キットの改造はできないので(やり方が分からない)、そのまま組んで筆で塗ってみました。吹き付け塗装はなしでやっているのですが、やはりクリアーコートとサフは吹き付けたいなーと思いました。

 イヤー完成完成!今回もフロントライトを付ける瞬間とボディとシャーシの合体は超楽しかったですね。ここで一気に変わってくるんだと。ん?エナメルで…?墨入れが残っている…?何を言っているんだ……。墨入れも考えたんですが、そもそもスジボリもしていないのに流し込んだら、だるい感じに残って拭き取ったら中途半端に汚くなるのは見えてるんでね!ではまた次回、見に来てくれると嬉しいです。バーイ!

 

 

 ▲みんなはVer.2に期待して買っても良いと思います。フェンダーの窪みがあるすごい。

 

セラミックコンパウンド (TT25)

セラミックコンパウンド (TT25)

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モデル・カーズ・チューニング その八 (NEKO MOOK)

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  • 発売日: 2019/07/17
  • メディア: ムック
 

 ミハイルに何かお恵み下さいリスト (お恵み頂きありがとうございました…)

 

 最近コストコ会員になりました。フードコートで売っていたピザ(一切れ三〇〇円)、絶品です。他にも一か月は持ちそうな量の豚バラ肉やベーコンを買ってしまいました。近くに引っ越したいくらい気に入りました。今度は牛タンを買いたい。

マケナイデもう少し最後までハシリヌケテ

 ブログの内容を書くというのは、中々に重たい腰を上げなくてはならない。特に私のようなブログを始めてまだ1年目の男にとっては、ブログを書くという行為は、少し手を伸ばさなければ届かない、日常生活の中の追加コンテンツのようなものであった。溜まった洗い物に気付かないフリをして、とうとう耐えかねてやるように、意気込まなければ書く時間を確保できない。平日は仕事の疲れで休みたい上に、精神状態を回復させるために少しでも遊びたいという欲求を満たすために時間を使っているので、中々ブログ更新というところまでいかないのである。

 

 しかし、これでは困ったことだ。サッと書いて短い時間でアウトプットできないようであれば、そもそも大事に扱ってきた時間も勿体ないし、何より一番危ういのは時間を延ばせば延ばすだけ、内容のある(濃い)ものを書かなくちゃいけない気がしてくることだ。綺麗な写真、構成を考える下書き、下準備をするほどになってしまえば、もう一々思いブログ記事の更新などしたくはなくなってしまうのは良くない。

 

(うだうだ書いてて申し訳ない。書くのが楽しくなってきました。ようやくこの辺で楽しいエンジンがかかってきた。俺はうだうだ書くのが割と好きだ。読んでいる方はたまったものではない。ブログは面白い。)

 

 とは言え最近何か変わったことがあったかと聞かれれば、本当に特に何もなかったので、本当にこれといって書く事が無かった。プラモデルに関しては、見つけたら買うというスタンスをとっていないので、新しくこれを買いましたアピールもできず、模型の記事を書くほどには力が溜まっていなかったのだ。

 

 アオシマから発売されているニッサンS30 フェアレディZ エアロカスタムというカーモデルを、少しずつ進めていた。今思うと、随分と俺の気持ちを振り回してくれた凄いキットだった。喜びも、ガッカリも、どちらも多めに内包していた。今、言いたいことが割と山ほどある事に気が付いてしまった。思い出してしまった。このキットは通販サイトで見かけてから長い間いつか作りたいと狙っていたものだが、いざ購入して箱を開けてみると、俺の思惑と違った点がいくつもあった。その時の気持ちは、俺の「アレッ?」と言う気持ちは、正直期待外れに近かったと思う。

 

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 まずシャーシが過去に電池などが入っていたであろうモータライズなスタイルだったこと。俺は見えないところを塗らない。したがって、塗る予定の無いシャーシの底面がどんなデザインだろうと関係のない話…だったはずだが、これを見て確信した。俺はシャーシが見えないからってどうでもいいとは思っていなかった。タミヤの精密なアレが組みたい、アレが凄く恋しいと思った。

 

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 ちなみにインテリアを貼り付けるとこのようになる。終盤のハウルの動く城が、板と脚だけで動いている状態みたいだ。シャーシがぺらっぺらである。バスタブが存在しないため、ドアの内側パーツがもう無くて、ボディーがそのまま内装になるそんな感じだった。内装はこの後、ジャーマングレーを使い塗装しました。

 

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 ボディーは白成形で、カタチも良くめちゃカッコイイ。取りあえず、シルバーや黒系を塗りたい部分を先にガイアノーツのアルティメットブラックで黒く塗っておきました。ここまではヨシ。

 

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 見るも無残な姿である。完全に配色ミスである。だせえ。良かれと思って塗った色分けが見事にすべて仇となり、俺のモチベーションを掻っ攫っていった。ここでもうやる気がなくなって本気でキットを捨てて次に進もうか迷ったくらいだ。趣味の話ではあるが、しかしこういうところで躓くと割と引きずってしまうのだ。数日悩んだ後に、まだやりようはあると塗り直すことに。

 

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 取りあえず色数を絞ってゴチャついた配色を落ち着かせることに成功した。本当はボンネットの黒も緑色で覆いたかったが、下地による色味の差が出そうだったのでやめました。緑はタミヤのX-28パークグリーンに、水性ホビーカラーのシルバーを少し足したものを使っています。

 

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 デカールを貼ったらきっと何とかなるんじゃないか?と思ってハイキューパーツのデカールをペタペタ。どうにかなりました。この後、平筆で水溶きクリアー一面に塗ってクリアコートしたところ、見事に俺のプラモパワーが回復した。もうカッコイイ。

 

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 そんなこんなで、そろそろ収穫の時期が近付いている。模型的ハーベスト。模型は地味な作業が続くけど、時折ハッと目が覚めるほどの感動を受ける事がある。ウインドウを付けたり、ヘッドライトを付けたり、ボディーとシャーシを合体させたりする時だ。マジで魂が宿るような気がしている。少しずつだけど確実に前に進めたからこそ、そういう快感が訪れる。まだ少しかかるけど(サイドミラーとかウインカーとか)、今から完成が楽しみ。長くなりましたがこれにて。ノシ

 

▲今度バージョンアップして新発売されるそうです。