火星深青

日常の想いとか趣味の模型とか

MENG KIDS Tu-2を箱から取り出そう。

 1月末に自宅のパソコンから注文していたモンモデル(MENG MODEL)のキットが届きました。数か月前に他のブログで買っているのを見かけて、それ以来気になっていたからです。モンモデルと言うのは中国の模型メーカーです。戦車や航空機や戦艦などのスケールモデルを扱っているメーカーですが、その中でも丸みを帯びたフォルムが特徴のモンキッズ(MONG KIDS)シリーズが面白い。

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▲こちらは通販で手に入れました。中々見かけないですね。

 私が買ったのはTu-2という爆撃機。箱絵から分かる通りモンキッズの飛行機はカドが丸いSDガンダムのような造形です。(直球で「スーパーディフォルメ」と書こうとしましたが、元々SDガンダム用の造語らしいので避けた方が良さそう。)組み立てに必要な工具は切り離すためのニッパーと、必要ならゲート跡処理用にデザインナイフくらい。接着剤は不要の、所謂スナップフィットのキットです。

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 箱の質感が日本のプラモデルの箱とはちょっと違っていたのが気になりました。固めの段ボールを使っているかのような素材感で、強度がありそうです。表面はツルツルさらさら、裏側はザラザラで縦一方向に凸凹があります。箱は上下で別れているタイプではなく、左右から持ち上げるキャラメル箱なのも中々見かけないので面白かったです。

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 成形色は緑、水色、黒、クリアーの4色。およそ戦闘機とは思えない優しい色をしていますが、キットの丸さとの相性がいいのか不自然ではありません。パーツ点数も少ないので、これなら「何の苦労もなく」短時間でカタチになりそうですね。さっきまでそう思っていたんですね、この私も。

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 ちなみに中に紙の説明書は無く、箱の後ろ側にカラーで印刷されていました。中国語と英語で何か書かれていますが全く読めない。中国語が分からないという事が分かった。プラモデルの凄いところは図とパーツの番号で指示が済むところですね。言語が理解できなくても、手元のパーツの形と図を見比べれば、なんとか作り手の伝えたかったことは分かりますから。説明書の書き方を考えた人はエライ!

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 簡単だと思われた組み立ても、ここで一旦ストップ。水色の大きなパーツが上手くはまりません。胴から両翼端まで1パーツで形成されているのですが、胴だけが上手くはめられても、両翼端のほうが若干浮いてしまう。指で押し込んでもギッギッと言うだけで元に戻ってしまいます。

 仕方が無いのでピンを切り飛ばして少しヤスリで形を整え、流し込み接着剤で固定しました。黒い爆弾も上下で上手くかみ合わなかったので接着剤で固定しました。「スナップフィットは簡単で子供でもできる!」というのはよく見かけますが、場合によっては大人でも苦戦します。

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 色々あって1時間ほどで完成しました。可愛い~。大きな窓のクリアーパーツが涼しげです。窓から見える範囲が大きいのと、操縦席を形成しているパーツが無いので、中身ががらんどうであることがモロバレしています。気持ちいいくらい割り切っていますね。

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 組み立てはこれでおしまいです。作っていく過程で面白いポイントはいくつかありましたが、とても早く組み上がってしまうため、個人的には薄味だったかなーと感じてしまいました。

 しかしサクッと仕上がり、プラ色も奇麗で塗らなくても鮮やかだし、ドライデカールを用いる為デカールを貼るのに準備がいらない等、作り手に配慮した丁寧なプラモデルであることは間違いありません。たまごひこーきではない、デフォルメの利いた航空機のプラモデルを探しているときの選択肢としては大いにアリです。また国外のメーカーに触れたいときの第一歩として、モンキッズシリーズは悪くないと思います。

 

モンモデル モンキッズ B-17G 爆撃機 プラモデル

モンモデル モンキッズ B-17G 爆撃機 プラモデル

  • 発売日: 2015/09/02
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 プロペラがすげえ軽やかに回転します。プレゼント用としても良い気がします。