火星深青

日常の想いとか趣味の模型とか

小人ペイント

 正月休みの最後の日、兵士Aを塗りました。

 

mihairu.hatenablog.com

 

 兵士Aとは、タミヤの1/35ミリタリーミニチュアシリーズ ドイツ歩兵セットに入っている5人の兵士の内の1人である。銃を片手に片膝をついて遠くを見ているナイスガイ。

芝の状態を見るゴルファーのポーズ。

f:id:Mihairu:20210104124317j:plain

▲ナイスガイがこんな風に塗れました。程よい大きさ。

 黒髪に塗ってしまったし、目の色も黒だし、造形以外はデタラメなドイツ人ですが良い顔をしているでしょう。自分は1/48スケールの兵士は無理でも、1/35スケールの兵士なら何とか筆で塗って遊べるギリギリの大きさかなって思います。ヨンパチの兵士はドライブラシをかけると銃身が力に負けて折れまくるのがツライんだ。

 

f:id:Mihairu:20210104124334j:plain

▲ちょうど良い取っ手を探したら墓石になりました。

 ガチャガチャでゲットした墓石の上にナイスタック強力タイプ(両面テープ)を貼って、これを取っ手としました。やたら1/35スケールフィギュアに馴染む奇跡のサイズ。

 

f:id:Mihairu:20210104124352j:plain

f:id:Mihairu:20210104124410j:plain

f:id:Mihairu:20210104124426j:plain

f:id:Mihairu:20210104124442j:plain

 黒目を描き込めたのはマグレだと思いますほんと。口元の表情も、片方の口角をニヤリと上げた形にしてみたかったんですが、どうも失敗しそうでやめました。左頬はヤケドの後みたいになってしまったなあ。なんかこっち側だけ肌荒れしているんですよねー。しかし少々不格好な方が人間らしくていいかも。

f:id:Mihairu:20210104124458j:plain

▲黒目があると目力が生まれて良いな!

 まず黒いサーフェイサーを吹き付けて真っ黒にした後、顔の肌色を取りあえずって感じで入れたんですが、やたら泥人形のようになってしまって一旦やる気が削がれたんですよね。大体の人がここの一手でもう嫌な気分になると思うんですが、後から考えるとまだスタート地点にも立っていなかった訳で、もう少し実験的にいろんな色を重ねてみないとゴールも見えてきませんでした。


 タミヤアクリルミニのフラットフレッシュっていう、いかにも一発で人肌が完成しそうな名前の塗料があるんですが、アレをそのまま塗っても泥人形でした。でも取りあえずそのフラットフレッシュをベースとして塗って置いて、そこに少し茶色を混ぜた色を、血管の多そうな場所や影になりそうな場所に少しずつ置いていって、様子見しながら進めたら割と上手く行きました。

 

 シタデルのREIKLAND FLESHSHADEという塗料も肌を塗るのに大活躍しました。茶系のさらさらした塗料で、目鼻のあたりに流してやると陰影がくっきりして綺麗です。眉毛や右目の瞳はコピックモデラー0.02という、かなり細いペンで描きました。

 

 天気のいい日中に、youtube真・女神転生Ⅳの実況プレイ動画を聞き流しながら、ゴキゲンに作る事が出来ました。わしは満足じゃ…。

 

 では!また!次回!お会い!しましょう!コンゴトモヨロシク

 

すばらしきヨンパチ戦車 T-55

 新年明けましておめでとうございます。2021年も細々とやっていきますので、見に来ていただける方は今年もまた宜しくお願い致します。

 

 さて現在は二人暮らしなので塗装にも配慮しようと思い、吹き付け塗装を自粛していたのだが、この間プラ地にシタデルカラーを使おうと思い筆で塗り始めたところ、表面で水がはじかれる様に塗料が上手く乗らなかったのでとうとう我慢の限界が来た。という事で押し入れからエアブラシを引っ張り出して黒いサーフェイサーを下地に吹いた。ついでに塗装待ちのプラモデル数種にも吹き付けておいたのでしばらくは安泰だ。ヤッタネ。

f:id:Mihairu:20210101215516j:plain

タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ ソビエト戦車 T-55

 出来上がったのはタミヤから発売されている1/48 ソビエト戦車 T-55 だ。1月1日。ある程度やるべき用事は済ませたので、正月は模型趣味にたっぷりと時間を使う事が出来た。今日の夕食は豚しゃぶだったんですよ。飯もうまい、模型も上出来、最高の新年。

f:id:Mihairu:20210101215553j:plain

▲あまりにも夢中になり過ぎて途中経過を記録していませんでした

 黒サフを吹いて、シタデルのベースカラーのグレー系を塗って、NULN OILで影を作り、上から一段明るいグレーをドライブラシでサササッとかけたところです。

f:id:Mihairu:20210101214050j:plain

f:id:Mihairu:20210101215616j:plain

f:id:Mihairu:20210101214140j:plain

 そして部分塗装とウェザリングカラー各色をちょんちょんと置いて流していって完成。間の写真が無くてすみません。丸太は肌色っぽい色を先に塗っておいて、その上からウェザリングカラーのステインブラウンを塗ってあげるとそれらしくなりました。

f:id:Mihairu:20210101214107j:plain

 上から見るとこんな感じ。ううむ、カッコいいな。リアリティーの追求というよりは、手癖で演出的なメイクを施す感じで色を置いていったのでメチャクチャかもしれないけど、まぁ大目に見て欲しい。しかしマジでかっこいいな…。

f:id:Mihairu:20210101215709j:plain

▲エンジンの熱を逃がすところ・・・かな?

 俺は戦車に詳しくない。なので俺は自分で何を作っているのかよく分からないままフンイキで色を塗ってしまった。お許しください。しかしこのメッシュの部分はカッコイイ。黒で塗り分ける価値は十二分にある。後ろのドラム缶は追加燃料みたいです。

f:id:Mihairu:20210101215728j:plain

▲このハッチ周りがめちゃくちゃカッコいい。

 このぐるっとボルトで固定されたようなハッチ周りが最高に好きなんですよね。ん?よく見るとギャンの盾に見えてきた。本来はここから兵士が一人顔を出す事が出来るのだが、かわいそうに、俺が誤って蓋を接着してしまったばかりにそれは叶わぬ。お許しください。

f:id:Mihairu:20210101215923j:plain

▲説明書には砲塔部品としか書かれていないこれは何だ。ウーバーイーツか。

 何かは知らないが塗りがいがあり楽しい。お気に入りポイントの一つ。接着も目印があり親切だった。

f:id:Mihairu:20210101215812j:plain

▲ヘッドライトも格子に囲まれていて頑丈そう

f:id:Mihairu:20210101215752j:plain

▲砲塔の基部にはシーリングが。革っぽいけど良い色に纏まった。

f:id:Mihairu:20210101215849j:plain

▲機銃とサーチライト。サーチライトは色分けし忘れました。お、お許し

f:id:Mihairu:20210101215941j:plain

f:id:Mihairu:20210101215412j:plain

f:id:Mihairu:20210101215430j:plain

▲説明書には雑具箱とある。

 良いコンテナだ。こういう小物は不思議と戦車には馴染む。サイズもシンデレラフィットだしな。そういえばこの戦車には斧とかスコップがくっ付いていなかった。もしかしたらようやく箱の中にしまう事を覚えたのかもしれない。

f:id:Mihairu:20210101215834j:plain

▲キャタピラは泥汚れをいっぱいつけておいたよ

 泥汚れにはウェザリングペーストのマッドホワイトを使ってみた。このマテリアルを使うのは初めてだったけど、ほんとに瓶詰めの泥って感じでした。乾くとホンモノさながらの乾いた泥のような質感に変化した。ちょっとスゴイぞ。

 

 以上、ソビエト戦車 T-55 でした。基本塗装から汚し、完成まで一気に持って行く事が出来てとても満足しています。1/48と言う小さなサイズにも関わらずシャープな造形だったので、ドライブラシで輪郭をなぞったりピンウォッシュで溝に塗料を流し込んだりすると、めちゃくちゃ上達したかのように良い完成品になりました。いつかはアンテナや機銃が何かの拍子に欠損してしまう事も十分に考えられるので、ここに完全な状態のコレを記録します。いやー、写真の撮りがいもあるし楽しかった!結構上手く出来たでしょ。ハッハッハ、また次回!

 

 

GSIクレオス Mr.ウェザリングペースト泥2 40ml WP02

GSIクレオス Mr.ウェザリングペースト泥2 40ml WP02

  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 今、模型が一番エキサイティングな趣味である。超、エキサイティン。 

高速道路助手席オレ

f:id:Mihairu:20201230191033j:plain



 秋田県民ってきりたんぽ鍋が有名なんでしょと、助手席の俺がKindleでコラムを読みながら嫁に聞いてみたところ、その質問に応えるのはもう飽き飽きしている様子で「県南はだまこ汁なんだよ。秋田県民全員がきりたんぽ鍋を食っていると思うな。」と釘を刺された。

 

 きりたんぽというのは、ご飯を半殺し(ご飯を半分ほどすり潰す事)にして棒に握りつけて焼いたもので、これに味噌をつけて食べたり、鍋に入れてきりたんぽ鍋にしたりする。粘り気のある新米を使っているので味もうまい。さらに寒くなる時期に獲れるので鍋の季節にドンピシャで最高!という訳なのだ。

 

 で、秋田で凄ぶる名物なこの食べ物はどうやら県北でないとあまり食べていないらしく、出身地の横手市(県南)に住んでいる間は一度も家庭料理としては食べたことがなかったらしい。ちなみにかの有名なナマハゲも男鹿市という地域の文化らしく、やっぱり何でもかんでも秋田でくくるな!ということらしいです。

 

 代わりにきりたんぽに良く似た「だまこ汁」という、お米を団子上に丸めた物を鍋に入れた料理がある。これはよく食べていたらしい。米をほぼそのまま使った鍋物というのは、粘り気のあるジャポニカ米を作っている日本だからこそできる料理だよなぁと思った。インディカ米を食べる海外の人は驚きそうだ。鍋の中でバラけないのかと。しかし丸めて団子にしたものを塩水に少し浸かる事によって、鍋の中でも砕けない工夫がされているのだ。へえー。

 

 まぁ県民を一括りにされて話をされては困るというのは良くわかるし、いちいち説明をしては疲れるので若干不機嫌気味になるのも仕方ないっすね。ケンミンショーというテレビ番組で一括りにされて、当の住民は「おいおいオイオイ」となる現状ですね。

 

 ちなみに秋田県横手市の名物「横手やきそば」は普通にウマイらしいです。失礼、最高にウマイらしいです。麺がモチモチ、ちゃんと横手焼きそば専用のソースがありこれまたウマイみたいです。俺は買ったことがないのでなんとも言えません。そして普通の焼きそばといえば、付け合わせは紅生姜ですよね。もちろんそれでも美味しいのですが、横手焼きそばには福神漬けが合うそうです。ヘエー。ナルホドネー。

 

 そろそろ目的地だ。雪国のキリリとした空気を吸い込めるのが嬉しい。しかし思ってたより会津は雪ヤバくないのね。

 

 ちなみに福島県出身の俺は、天ぷら饅頭が大好きです。あれは最高。

 

 

タミヤのしずかなあゆみ

 頂き物のキットを少し作っています。

f:id:Mihairu:20201226224410j:plain

 みんな知っているあの有名キット(名作)などと言うけども、それがどう凄いキットなのかは作ってみるまで分からないという事が分かりました。

 

 タミヤから発売されている1/35ドイツ歩兵セット(大戦中期)は3Dスキャンで実際の人体からデータを取ることにより、今までの造形技術から一段レベルアップしていると盛り上がっていたプラモデルで、ミリタリー系の模型誌で取り上げられたりウェブサイトでも紹介されたりと、兵士セットの割には目立っていたキットです。maybe。

 それでこのプラモデルなんですが、発売は2019年という事で相当に新しいプラモデルという事になります。ついこの間まで1970年代に発売されたプラモデルの兵士などを少し作っていたために、箱の中身は相当に進化しているのは間違いないのですが、キットの箱からそのアップグレードが見て分かるでしょうか?俺は正直、売り場でズラッと並んだタミヤ製品を見ても、白背景に絵が描いてあるスタイルは統一されているので、どれが新しくて古いのかなんて今一つよく分からない。一応リリース順にナンバーは振ってあるけれど、進化の具合はわからない。

 同じようなテイストで長く続けているんだろうなぁと呑気に構えていたら、今回のキットに触れてそのキレキレ具合にびっくりしました。

 

f:id:Mihairu:20201226224612j:plain

 小さいけれど見どころは多い。俺は特にこの手が好きです。骨や血管がボコボコと浮き出ているように表現されているのがたまらない。逞しいというより、ゴツゴツ堅そうな手がグレー単色で表現されているので、光と影がそのディティールを引き出しています。

f:id:Mihairu:20201226224624j:plain

f:id:Mihairu:20201226224644j:plain

f:id:Mihairu:20201226224706j:plain

f:id:Mihairu:20201226224725j:plain

取りあえず最初に組んでみた「兵士1」

  兵士1は全体のシルエットが△っぽい。重心が低い位置にあるので、指でつまみ上げてどこかに降ろしても、安定してそこに設置する事が出来ます。頭は大きく左に向いているので、目線の先を追うのも面白いし、「へ」の字に曲がった口元からこの時の心境を窺うのも面白い。左腕が好きだ。この膝にかけている、力の抜けた左手が好きだ。銃を掴む右の掌も好きだ。銃を手に着ける時には、その付けやすさに驚きました。というか装備品全てが気持ちよく、形と形が合わさる様に綺麗にハマりました。水筒を接着する位置には窪みがあったりとかね。昔は腰回りの装備品なんて面倒以外の何物でもなかったのに、随分と進化しているなあと思いました。組み味は非常にいい!

 

f:id:Mihairu:20201226224743j:plain

f:id:Mihairu:20201226224800j:plain

 兵士1がとても良かったので、機関銃種も少し組んでみました。またしても手の甲が最高にフェティッシュで、好きですね俺。銃をまだ持たせていないのでサムズアップしている。

 下半身の組み立ては右足左足で別れているものを一つに接着するやり方なのですが、二つのパーツをくっつけるとズボンの股のシワの位置にぴったりくるんですよね。これがすごく気持ちいい。こういう快感はブログなんかでは伝わりにくいのかなと思います。機会があれば実際に買って体感してみてください。俺もその口ですので。

 

 首から上はまだありませんが、この場合は人の目線はどう動くのでしょうか?少し気になりますね。指先や掌の形は顔の次に表情豊かなパーツだと思うので、そこから相手の様子を窺うのかなぁ、なんて思います。

 

f:id:Mihairu:20201226224820j:plain

f:id:Mihairu:20201226224839j:plain

アンノウンとの遭遇

 ヘルメットを持たせてみました。こういう多少無茶をしても許されそうなのは、やはりキレキレ造形の最新キットだから、という事なのでしょうか。普通にカッコイイ。

 

 実は頂き物でした。忙しい時期に焦って組んでしまっては勿体ないと思い、ようやく今年の仕事納めとなり落ち着ける時期が来たので組んでみました。この兵士セットの中には5人の兵士が入っています。ちょっとお高めのショコラを1コずつ味わうように、じっくりと贅沢に楽しみたいと思います。

 

 2020年は実りのある年だったと思います。珍しく。コロナは憎いけど。

 

   ミハイルに何かお恵み下さいリスト 

メカニックツールツクール2

mihairu.hatenablog.com

 

 今週は妻が風邪をひいたので模型を作る部屋が使えなかったり、残業が多かったりと模型に割ける時間が少なかったこともあり、週末にようやくまとまった時間を使う事が出来た。模型を作る作業台は和室の一角にあり、そこは布団を敷く寝室でもあるので病人を隔離すると自動的に趣味からも隔離されてしまうのであった。まぁ今はもうすっかり元気で、めしもよく食うし車も乗り回している。

 

 少ない時間で作るなら小さいプラモデルだ!と思い、先週ノリノリで塗装していたラリーメカニックセットの続きに着手したのだが、小さいものはかんたんで塗装もはやいと考えたが、ま、そんなわけがなかったのだ。何しろ小さいので取っ手の確保や筆先の管理にとても気を遣う。最近は地を走るプラモデルとか、落ちている小物とか、目線が下を向きがちなので、その背面越しに夕焼け空を感じたりできる飛行機のプラモデルでも気軽に組みたいなぁ。

 

f:id:Mihairu:20201213224053j:plain

インパクトレンチ

 まじ卍~。なんとこの小ささで塗り分けは4色もある。赤色のトリガーを塗り分ける時は楽しかった。インパクトレンチというのは電気でモーターを回転させてボルトやナットを素早く締められる、パワーとスピードを兼ね備えたひみつ道具である。ミディアムブルーで塗ったほうはマキタのカラーをイメージした。もう少し緑っぽいけどね。

 

f:id:Mihairu:20201213224150j:plain

レンチ

 実物のレンチは非常に頑丈だが、プラ製のレンチは取り扱いに気を遣うほど細くて脆い。この形はコンビネーションレンチといいます。これが無いと整備士は仕事にならんだろうなぁ。穴の中にラチェットが入っていると作業効率が上がって嬉しい。

 

f:id:Mihairu:20201213224054j:plain

ハンマー

 カナヅチ。アーマーナイト、ジェネラルに大きなダメージを与えられる斧属性の武器。

 

f:id:Mihairu:20201213224134j:plain

トレイ

 ステンレス製のトレイを使うような気がするのだが、なぜかサビを入れてしまった。塗装で手を入れるところが無かったので、アクセントとしてウェザリングカラーのラストオレンジを使ってしまいました。

 

f:id:Mihairu:20201213224114j:plain

置きます

 こまごましたツールはトレイと組み合わせると味が出てくる。トンカチとレンチはとりあわせが良いね。

 

f:id:Mihairu:20201213224107j:plain

ブレーキディスク

 ブレーキディスクは新品未使用のスペアかなと思い汚し塗装は入れなかった。今回作った道具の中ではまあまあ大きめ。先程のレンチがこのナットに使えるくらいだ。つまるところ、やっぱりレンチはアホ程小さいのである。

 

f:id:Mihairu:20201213224127j:plain

スタンド

 車を持ち上げた状態を保持するための足場なのだが、なぜか頼りない。本当にこんなカタチで車を支えているのだろうか。下に潜り込んだ整備士が労災に遭いそうで俺は嫌な予感しかしないよ。こわい。

 

f:id:Mihairu:20201213224145j:plain

 残りの部品も少し足したところでツールセットも豪華になってきた。数は結構作ったように見えるが、これらは全て合わせても掌で一掴みできるくらいのミニマムセットなのだ。どうしてそんな細かいものを作っているのと尋ねられたら、正直俺もどうして作っているのか分からないけど、こうして集合写真を撮るときは中々に楽しい。作らなければ、この写真は撮れなかったわけだしな。それでいいのだ。

 

 

SUN UP コンビネーションレンチ 6丁組

SUN UP コンビネーションレンチ 6丁組

  • メディア: Tools & Hardware
 

   ミハイルに何かお恵み下さいリスト (先日また結婚祝いの品を頂きました。ありがとうございました。大事に作りたいと思います。)

 

 プラモデル制作中に実況動画をBGMで流していることが多いが、あれは製作の面白さを薄味にしているんじゃないかと若干のギワクが生まれつつある。エイコーゴー!

メカニックツールツクール

 日曜日も、もう終わりですね。気分はどうだい?(嫌な挨拶)

 

 タミヤから発売されているラリーメカニックセットは1/24スケールのカーモデルと合わせて情景を作る事が出来る、人形5体と車の整備に必要なツールがセットになった製品だ。指差し確認をしているドライバーのフィギュアは、一部で親しみを込めて「ヨシおじさん」と呼ばれている。このフィギュアのデキが良く、どんなスケールのプラモデルにも合わせられるのだ。ヨシ!

 

 そして工具類のパーツが組み立てたらどうなるのか、俺はまだ知らなかった。なぜなら人形目当てに購入したものだから、銀色のWランナー2枚は未だ袋の中に閉じ込められたままだったのだ。ヨシ、折角なので作ってみよう。俺、写真でも見たことないし。

 

f:id:Mihairu:20201206211323j:plain

工具は全て銀色で形成されている。この形成色も相当にカッコイイ。

 これは工具箱。3パーツでシンプルに構成されている。ドライバーやレンチなどがまとめて彫刻されているパーツは今の基準で見るとあまり細かくはないが、形はピシッと出ている。正直この時点ではちょっとディティールに物足りなさを感じたが、ドライブラシで塗ってみるとかなりいい塩梅だった。

 

f:id:Mihairu:20201206211301j:plain

パーツは木に両面テープで軽く固定してやると良い。

 手順。黒で全部を塗りつぶす。乾燥したらシルバーでドライブラシをかける。最後にドライバーの取っ手を好きな色でチョンチョンと塗っておしまいだ。

 

f:id:Mihairu:20201206211246j:plain

工具箱

 汚し過ぎてかなりボロボロにしてしまったが、作業現場では綺麗な工具の方が珍しいのでこれで正解なのかもしれない。赤い工具箱は完全にうちの職場にもありそうなタイプである。職人のオヤジは気分屋だが、メカニックの経験は長く腕は確かだ。今日も角の取れた工具箱を車に積み込み、あっちやこっちの職場へ向かうのだ。正直、もっと工具箱はゴチャっててパンパンに詰め込まれているとは思うが。よく考えたらシルバーアクセの露天商じゃないんだから、こんな綺麗に並べられてはいないよな。

 

f:id:Mihairu:20201206211346j:plain

パーツボックス

 ドライブラシを中心に塗装をしたもんだから、まるで深海から引き揚げられたかのような仕上がりになった。工具はメカニッククルーにとって大事な商売道具なので、ある程度綺麗にしていないと怒られるんじゃないかなあ。でもミニチュアとしてはハッタリが効いていて良い感じだ。俺は白いハイライトをワザとらしく付けるのも好きだ。ぽよよんろっく先生の描く肩のハイライトみたいなもんだろう。違うか。

 

f:id:Mihairu:20201206211305j:plain

ノートパソコン

 メタリックレッドとRLM75グレーバイオレットの2色で。キーボードの一部にわざとらしいハイライトを少し入れると艶のありそうな良い感じになった。

 

f:id:Mihairu:20201206211317j:plain

スロープ板

 これはもう、車のタイヤが直接乗るところなので汚し&汚し。ウェザリングカラーのラストオレンジ、ステインブラウン、グレイッシュブラウンなどが活躍した。

 

f:id:Mihairu:20201206211355j:plain

 まだ全て作りきったわけではないが、並べて楽しいと思えるくらいには数が揃った。ガチャガチャで出てくるミニチュアみたいだね。白で描いたハイライトや、黒でフィルタリングしたあとなどが合わさってコントラストの強い塗りになったけれど、こういう100均で売っている置物みたいな塗り方も好きなので今回の出来には満足だ。まだまだ楽しそうなジャッキや小物があるし、人間も色を付けてやりたいので気が向いたら進めたいね。

 

 夢中になって一日中これをやっていたので、その日の感動はその日のうちに書き留めたいと思い、急いで記事にしました。つかれた!また次回!

 

f:id:Mihairu:20201206211434j:plain

箱絵ドライバーもご満悦。

  いや、掃除しとけよってキレてるのかもしれん。

 

 あとで書こうって思って、後日何に感動したのか忘れちゃうのはとっても悲しいことだからね…。プラモの完成品を見ても思い出せない時もあるのよね。

そう大胆にフロントライトに火を付けろ

 車って、色んな顔をしている。爽やかなイケメンがいたり、パワー系のイカツイ系がいたり、人に例えられるくらい車の顔も様々だ。

 

 車を正面から捉えた時、ライトがあってミラーがあって、それらがまるで目や耳の様な顔のパーツに見えたりする。切れ目丸目単眼複眼色々種類はあるけれど、ヘッドライトは特に「目」って感じがするのは間違いない。正面から向き合って最初に目で確認する場所は、きっとフロントライトだ。アイコンタクトをしよう。

f:id:Mihairu:20201127214003j:plain

 先日、M577コマンドポストという軍用車を組み立てた。1975年にタミヤから発売されたベテランキットだという。この模型は左右が木パレで持ち易く、足回りはがっしりとしたキャタピラで安定感もあり、更に転輪はポリキャップと言う軟質素材の接着不要の素材で取り付けられているため、スプロケットを指で回してやるとキャタピラがグルグル回る楽しいキットである。組み立ても箱を開けたらドーンと大きく四角いボディーが入っていて、そこへパーツを盛っていく流れで初心者も割と楽ちんに完成できると思う。兵士もなんと5名も入っていて、ミリタリー初心者は車体だけでなく兵士も沢山楽しめると言う贅沢ぶりだ。スターターキットとして売り出しても良いのではないだろうか。しかも秀逸なのは机と椅子が付いているという事である。そこに中心となるリビングがあることで家族が集まり、コミュニケーションが生まれ、家族団らん無病息災日進月歩自重自愛という訳である。素晴らしいですね。

 

 組んだままのコマンドポスト様をSNSにアップしたところ、色は塗らないのか?というごもっともな意見を頂いた。ツイッターは自由な呟きの場なので、それはただ夜空に光る星を見たようなものに過ぎないのだがよく分かる話ではある。色を足すというのはやっぱり楽しい遊びで、例えばガンプラならそれを部分塗装とも呼ぶでしょう。(全塗装の話には意地でも持って行きたくない)

 

 俺が興味があるのは、最小単位で一番効果的に模型の魅力を引き出すには何が正解なのかという事である。コマンドポスト様は緑の成形色のままの姿なので、これを試すのにいい機会だ。答えはもう決まっている。目だ、目を入れよう。しかもシルバーじゃない、つや消しホワイトが良い。お祝い事のダルマのように、フロントライトに筆を入れるのだ。

f:id:Mihairu:20201127214006j:plain

 人間は本能的に相手の目を探してそこから感情や行動を読み取るそうだ。両目と口の3点があれば人間の脳はそれを顔と認識するようにプログラムされていて、それをシミュラクラ現象と言うらしい。

 どうだろうか、このコマンドポストに目を入れた後の印象の違いは。ずっと無意識に探していた目がそこにある。すると中央のパネルは大きな鼻か、ロボットの口のようだ。無塗装で楽しんでいる方もフロントライトに白を入れてみると、急にこちらを見ているプラモデルの視線に驚いて思わずアイコンタクトで機嫌をうかがってしまうことだろう。

 

 

  ミハイルに何かお恵み下さいリスト

 ただ楽しく、プラモデルと向き合った気がします!

 

nippper.com